モフモフ猫の王様ならチンチラ！チンチラゴールデンはタヌキそっくり！？
モフモフな猫というと何の種類を思い浮かべますか？
長毛種の中でもなじみが深くて『世界で一番かわいい子猫』と言われるチンチラについてお伝えします。
目次
チンチラの特徴は？長毛だけじゃない
チンチラは、ペルシャ猫の種類の一つです。
ペルシャ猫の毛色は、下記の７部門に分類され、その中の１部門がチンチラシルバー＆ゴールデンです。
※ペルシャ猫の毛色による分類
・ソリッド（単色）
・シルバー＆ゴールデン（チンチラ）
・スモーク（毛色はブルー・ブラック・レッドなどだが、毛の根本が白色で霞かかったように見える）
・パーティーカラー（複数色のモザイク模様）
・タビー（縞模様）
・キャリコ＆バイカラー（三毛＆二毛）
・ポインテッド（ヒマラヤン）
チンチラの特徴としては、以下のものがあります。
・長毛。
・黒いアイラインに縁取りされた大きくて丸い目。目色が緑色、翡翠色と言われますが、黄色い目をしたチンチラもいます。
・低い潰れたような鼻。鼻鏡には、黒い縁取りがあります。
・肩幅が広く短い胴体、短くて太い首、短足。骨太体型。
・尻尾は太くて短め。ふさふさした毛でおおわれています。
・耳は小さめで先に丸みのある耳がやや離れてついています。耳の内側にも毛が生えています。
・体重は、3.0～5.5Kg
毛色による違い｜チンチラではなくてシューデット？
チンチラの毛色には、シルバーとゴールドがあります。
チンチラシルバーは白で先っぽが黒、チンチラゴールデンはアプリコットに先っぽが黒（またはグレーに近い青）が混じった毛色ですが、色味には個体差があります。
猫の毛は、アンダーコートとオーバーコートと言って、２種類の毛が生えています。
アンダーコートは、体に近い内側に生えており、細くてふわふわと柔らかい毛です。
オーバーコートは、体の一番表面を覆っている長い毛で、水を弾き、紫外線から体を守る働きもしています。
そのオーバーコートの長い1本の毛が全て同じ色ではなく、途中で変わっているのです。
先端４分の１に黒っぽい色が入っているのがチンチラ、毛の先端３分の１に黒っぽい色が入っているのはシューデットといいます。
つまり、チンチラよりもシューデットの方が色が濃いのです。
チンチラ猫の毛の手入れ｜サマーカットするとどうなる？
チンチラは、この毛の手入れが結構大変で、毎日ブラッシングをしていても毛玉になりやすいです。
それに、時々シャンプーをした方が良いです。
ええぇっ！！ 猫って洗えるの？！ と思われるかもしれません。
でも、小さい頃から慣らしておけば、シャンプーやドライヤーしても気持ちよさそうにしている猫もいます。
それが、シャンプーに慣れていないと逃げようとして大変で、中にはショック死してしまう猫もいるそうです。
ですから、動物病院などで猫をシャンプーしてもらう場合は、麻酔をかける事もあります。
動物病院へ行く事自体、猫は嫌がりますし、麻酔は猫の体に負担をかけますので、ストレスになります。
猫はストレスが引き金となって病気になることもあるので、手術でもないのに麻酔や慣れない場所でシャンプーなど、あまりさせたくないですよね。
ですから、なるべく小さいうちからシャンプーなどを家で慣らせておくことをお勧めします。
また、夏には、サマーカットするのも良いです。
首から上と尻尾の先、足の先だけ毛を残し、バリカンで刈ってしまうのです。
ライオンカットともいいます。
家で出来れば良いですが、動物病院・ペットショップ・猫カフェなどでやってくれる所もあります。
このカットのコツは、首下のフサフサした長い毛（襟毛）を残すことです。
たまに襟毛を残さずに首から下を刈っている猫を見かけますが、見かけが貧弱になるだけでなく、顔の大きさが小さくなり、他の猫にいじめられることがあります。
また、チンチラは、1匹のお母さん猫から、シルバーもゴールデンも生まれる事があるのをご存知でしょうか？
ええーーっ！！ びっくりですね。
両親が共にシルバーならシルバー、ゴールデンならゴールデンの子猫が生まれる確率が高いですが、
シルバーとゴールデンの両親だと混ざることなく、なんとシルバーとゴールデンがそれぞれ、兄弟で毛色の違う子猫が生まれるんです！！
チンチラの性格は、女王様系と甘えん坊系
チンチラシルバーとゴールデンでは、ちょっと毛並みや性格も違っています。
シルバーは、すらっとした長い毛が目立つ感じで気品があります。
性格も女王様のような（ピシーっと鞭で叩くわけではありませんが）
ちょっとプライドが高いような雰囲気です。
少し神経質気味の猫が多いかもしれません。
でも、中には、とっても人懐こいチンチラシルバーもいます。
ですから、個体差が大きいです。
一方のゴールデンは、もう見るからにタヌキです。
丸っこいモフモフの毛玉と言った感じで愛嬌があります。
個体差がありますが、人懐っこい猫が多く、スリスリ寄って来ることもあります。
同じチンチラの種類でも、どうして色によってこんなに差があるんでしょうね？？
でも、どちらもビビりが多い気がします。
都内の猫カフェにチンチラゴールデンがいましたが、スタッフに聞くとビビりなのでいつも隠れているという話でした。
でも、茅ヶ崎の猫カフェにいたチンチラゴールデンは、お客さんにすり寄ってきていました。
同じ猫カフェにいた大人のチンチラシルバーは、お客さんが来ても嫌がって高い場所に寝ていて、猫パンチすることもありました。
でも、子猫のチンチラシルバーは、やはり人懐こくて、お客さんにすり寄ってきていました。
また、高い所に登ったり走り回ったりもするのですが、他の種類の猫と比べると運動量が少なく、大人しい印象があります。
マイペースでゴロゴロしている事が多いです。
ほとんど鳴く事もなく、静かで穏やかです。
チンチラの歴史は？
シルバー種のルーツは、1880年代の初め、イギリスのバレンス女子によりスモーク（毛の上半分に色がある）とシルバータビー（縞模様）が交配され、それから選択交配が繰り返されてチンチラシルバーが作出されました。
最初のシルバーの猫は「シルバーラムキン」という雄猫で、17歳の長寿をまっとうして、ロンドンの自然博物館の剥製になって展示されています。
チンチラを飼うなら！！
チンチラシルバー＆チンチラゴールデン、どちらも可愛くてゴージャス！！
大人しくて静か、それほど活発に動き回らないので、飼いやすいと言えますが、毎日毛のお手入れが必要です。
でも、あの愛くるしい顔とフサフサの毛が毎日部屋にいたら、、、（＊＾＾＊）
さて、その気になるお値段は？
販売業者や個体によってマチマチですが、10～30万くらい。
20万くらいが相場かと思いますが、その毛並みや顔つきによっても違ってきます。
場合によっては、売れ残って半年以上たつと、10万以下に値下げしてくる事もあります。
チンチラは、あまりペットショップでみかけないと思いますが、数が少ないからです。
一般の猫は、1回の出産で5，6匹生まれるのですが、チンチラは１回の出産で2匹くらいしか生まれません。
顔が大きいので産ませるのが大変というのもあり、扱っているブリーダーさんが少ないようです。
そして、やはりペットショップよりも、ブリーダーさん直で購入されることをお勧めします。
ブリーダーさん直の方が安いですし、猫同士のふれあいが出来ているので社会性も育って性格も安定します。
それに、購入後も手入れや飼い方について相談にのってくれる場合が多いです。
子猫は49日以上たたないと販売してはいけないと法律で定められています。
（生まれた次の日から１日として計算します)
ですから、それ以前に購入することは出来ませんし、幼いうちに親から引き離すのもよくありません。
でも、猫は成長が早く半年で成猫とほとんど変わりなくなってしまうので、愛らしい表情の子猫が欲しいのであれば、法律で定められている日数以降で、なるべく早いうちが良いです。
それに、小さいうちの方がシャンプーや家族に慣れるのも早く、また、飼い主さんをお母さんだと思って甘えることも多いです。
ただ、ある程度大きくなってからの方が身体も丈夫になり、病気にも抵抗力がついてくるので、扱いやすいです。
それに、子猫の時と大きくなってからでは、毛の色や顔つきまで変わってくるので、大人になるとどうなるのかがわかってから購入したい場合には、5カ月くらいたっている方が良いでしょう。
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写真提供：
山下良子さん
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